こんにちは。
今日は、私がカウンセリングの手段として用いる
タロットカードについて、お話ししたいと思います。

タロットカードは、
18世紀のヨーロッパで徐々に発達していった絵札を読み解く占いです。
日本では、1970年ごろのオカルトブームに乗って広まり、
今では、大変メジャーで、的中率の高い占術として認識されています。

私がタロットカードと出会ったのは、高校1年のとき。
部活の夏合宿で、友人が持ってきたものを見せてもらったのが最初でした。
私は一目でその美しいカードに目を奪われ、
強い興味を抱くとともに、畏敬の念を覚えました。

しかし、私が実際に自身のタロットカードを手にしたのは、
それより少し後のことです。
それは高校2年の時で、先程とは違う友人宅に遊びに行くと、
なぜか、彼女が自分のタロットカードを、
自分の秘密を打ち明けるかの様に、おもむろに見せてくれたのです。

「ROSEは魚座だから、使いこなせると思うよ。」と、友人は言いました。
彼女も魚座の生まれです。

書店で手に入るというので、早速行ってみると、
友人が持っているものと同じものがありました。
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それは「ミシック・デッキ」といって、
ギリシャ神話がモチーフになっているモノクロの大変神秘的なカードで、
マルセイユ版が元になっています。

これがマルセイユ版です。
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これは、1709年に発行された「ピエール・マドニエ版」デッキの復刻版で、
マルセイユ版でも最古のものに分類されています。
オリジナルは、スイスの博物館に所蔵されています。

タロットカードは主に、
マルセイユ版とウエイト版、それからトート版が有名ですが、
マルセイユ版は、小アルカナが数札になっているのが特徴です。
数札というのは、トランプカードのようなものです。

古今東西、数字には何らかの意味が隠されていると信じられています。
タロット占いではさらに、
棒(行動の火)、坯(感情と水)、剣(思考と風)、金貨(物質と土)の
四元素を表す象徴と数を組み合わせて、意味を読み解いていくのです。
だから、ちょっと難しい部分があります。

小アルカナの他に大アルカナという絵札のみの22枚のデッキがあります。
これら絵札にも通し番号が付いていますが、
元々のオリジナル出会ったマルセイユ版の順番を、
ウエイト版では一部変えているところがあります。
これには賛否両論あります。

ウエイト版は20世紀初頭に登場し、
小アルカナを全て絵札にしたという画期的なデッキで、
現在、世界中出回っている最もメジャーなカードです。
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私も2種類持っていますが、
実際に使っているのはマルセイユ版が元になっているものが多いです。

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これは、ボッティチェリがデザインされたものです。

デッキにはそれぞれ個性があるというか、
各々異なったエネルギーをまとっている様に思います。
私との相性もあるでしょうが、
相談者との相性もある様に感じます。

ですから、私はその時々で使用するカードを選択するということをしています。
その事に、どれくらいの意味があるのか、
証明することはできませんが、
少なくとも、相談者が必要とするメッセージを
下ろしてくれているという部分では、
かなり信頼できるのではないかと考えています。

さて、このブログに初めて来られた方のために、
以前私が別のブログで書いた記事をご紹介したいと思います。

私は、大学でオカルティズムを研究していました。
オカルトといっても、お化けとか超常現象ではありません。

西欧文化は、
ギリシャ文化にヘブライ信仰(キリスト教)が乗っかったものであると、
一般に理解されていますが、
実際にはもっと割り切れないものです。
キリスト教会が権力を維持していた時に抑圧されていた、
多くの土着信仰やエジプト由来の神秘主義などが、
実際にヨーロッパ文化の地下水脈としてその基底にあり、
人々は表向きのキリスト教信仰と神秘主義の二面性を軸に、
その複雑な文化を編み上げてきたのです。

タロット占いは、
そうした隠されてきた文化のひとつであり、
人間の人生の側面に光をあてる画期的なツールです。

この記事では、
私が研究していた薔薇十字思想や
タロットカードの歴史などについて、説明しています。

「Le Printemps : 薔薇十字思想について」

この記事を読むには、リンク「Le Printemps」からお入りください。

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